釣り・JAZZ・AUDIO日記3
新潟の皆さん、先般の対抗戦、楽しいひとときをありがとうございました。
ところで、当日新潟の方より「『定番はいかん』と聴いて来たのにーかかってるじゃないの」とのお話がありましたのがちょっと気になりましてね、意見を書いてみることにしました。
確かに対抗戦を盛んにやっていた数年前には「定番は野暮よ」の不文律?が徹底されておりましたが、最近はそのような暗黙のルールをそもそも知らない人が参加したり、知っていても軽視したりで乱れておりますな・・
それもこれも勝ちにこだわり過ぎることから来る弊害と思っておりますが、まーどうしても定番物をかけたい方を後ろから羽交い絞めにして止めるほどのことでもないと思いまして私は知らん顔をしております。
まー、大人のお遊びですから、ローカルなミス・コンテストに元ミス・ユニバースのおばさんを連れて来て「どうだ今でもきれいだろ、恐れ入ったか」てな無粋なことは止めて、定番は極力排し、あくまで自分の感性で良いと信じたもので勝負するのがダンディと言うもんだと思いますがね。勝っても負けても納得感が違います。
皆さんはどう思われますか?
8月7日、朝の散歩で近くの小山に登った時、狸にあった。
その狸は茂みの中から振り返り、管理人をじっと見るのである。化かされるかもしれないと思った。
この日の夕方、NECアンプ付スピーカーPC−SP105の左出力端子にコーダ7を接続してみた。
すると「これは、いける!」
PC−SP105のアンプでもコーダ7が十分に鳴ることがわかった。
早速、両チャンネルとも、コーダ7に交換することにした。
PC−SP105の本体(右)を分解し、アンプの基板を取り出した。
このアンプは10×7センチの小さな基板にパワートランジスターと思しきものが左右1ケずつ付いた簡単なもので、放熱板とシールド板を兼ねていると思われる一ミリ厚の鉄板が2つのパワートランジスターを橋渡しするように取り付けられていた。(写真1)
右スピーカーに接続されていた赤黒のリード線を取り外し、2スケのスピーカーケーブルにハンダ付けした。
左はミニプラグが付いたケーブルを途中で切り、同様にハンダ付けした。
ドナルド・バードのバード・イン・フライトをかける。下の階の住人からクレームがこないか心配なほどの素晴らしい重低音。
そして、驚きの鮮度のよさ。保護回路をもたない原始的なアンプだからか。また、そばにAC電源をもたない直流駆動のアンプのせいか。
いずれにしても取り外した8cmスピーカーには5Wと印字されていたから、出力はせいぜい片チャンネル数ワット。
「これだけ鳴れば、高いアンプなんか要らないなー。俺は間違っていた。オーディオ業界に騙されていたんだ。」というのが率直な感想。
管理人にはメグの音とほぼ同等に聞こえるのである。
実際、真空管アンプの世界では片チャンネル数ワットで音楽を聴いているではないか。
それはソリッド・ステート・アンプでも通用するはずである。
真空管アンプは数ワットでよいが、半導体アンプは50ワット以上でなければならない。というのは巧妙な嘘であろう。
エリック・アレキサンダーのブローイング・セッションも完璧に再生できるようになった。
KEFのCODA7によって、これ以上のものは必要ないという音が出た。KEFはバスレフポートの使い方がうまいメーカーなのである。
もう、手持ちの16センチスピーカーなんかどうでもいい。バッフル加工なんかやらない!
青い鳥は家にいたのである。
(写真2)KEFのCODA7、取り外した8cmスピーカー、NECアンプ付スピーカーPC−SP105
オーディオは自分の音を育ててゆく過程が楽しいのである。だから、急がないほうがいい。
以前はこれが解らず、早くいい音を聴きたい一心でガツガツと機材を換えて先を急いでしまった。
機材を買ったら、すぐに使わずに一週間ぐらい部屋に飾っておいて、暖めておき、それから使うべきだと思う。
そうすると、使う前、眺めながら、あれこれ考えて楽む時間が加わるから、より長く幸せ感にあふれた日々を過すことができる。
だから、今やっている事務所のシステム構築はなるべく、ゆっくりやって、幸せな時間をながーく、味わうのだ。
さて、スピーカーを買った翌日は何もしないで眺めていようと思ったが、1050円で買った大きい方(SS−P77XAV)のバッフル面の油汚れが我慢できなくなって、掃除をすることにした。
本来、黒いバッフルがダークグリーンに見えるくらいのすごい汚れで、油が厚く蒸着されているようだ。飲食店に置かれていたのかもしれない。
ブラシでこすっても、油汚れが左右に動くだけ。最初は重曹水、次は台所洗剤、最終的にはマジックリンで落とした。
ブラシでこすってよごれを浮かした後、丸めた新聞紙でふき取るといいことがわかった。
暑い夏の日、「なんで、こんな苦労をせねばならんのだ」と思いながら、約三時間かけてきれいにした。
ウーハーを外してバッフル開口径を計ると意外と小さく120mm。ウーハーに被せてあった飾りのプラスチックカバーがウーハーを大きく見せたようだ。
手持ちの16センチフルレンジスピーカーのバッフル開口径は145mm。
これはバッフルをジグソーで切らないとダメだ。
バッフル厚は15mmだった。ラウンド・バッフルである。(写真1)
これはうれしい。自作のスピーカーボックスは15mmのシナ合板で作るのが普通である。
自作でラウンド・バッフルに加工するのは大変な手間がかかる。
ジグソーは持っていないから、買わなくてはならない。
新品は最低4千円はするから、ヤフオクで買おう。
しかし、15mm厚の合板を上手く加工できるかな。あまり自信がない。
次の日は840円で買った小さい方(SS−P33XAV)をアンプにつないで音を出してみた。案の定、しっかりと鳴る。
早速、本システムのリヤ・スピーカー、KEFコーダ7と交換し、取り外したコーダ7を事務所に持ちこんだ。(写真2)
マトリックス4チャンネルのリヤ・スピーカーは左右チャンネルの差信号しか再生しないから、名機KEF コーダ7を使うのはもったいないのである。
以前、長岡鉄男先生がFMファンのダイナミックテストで撮った、コーダ7の軸上3mの周波数特性はみごとにフラットであった。
8月4日、ヤフ・オクで検索すると95年ごろのスピーカーが安い。
手持ちの16センチフルレンジ・スピーカーを取り付けるから、ウーハーのエッジがボロボロになった安いジャンク品で十分である。
その相場は1200円から3000円ぐらいだった。
とりあえず、完動品のオンキョーのD−072A(写真1)を1500円で入札した後、送料の負担に気がついた。
スピーカーは大きいから1000〜1500円ぐらいはかかってしまう。
すると、結局3000円のコストとなる。
で、近くのハードオフ(中古屋)を覗いてみることにした。3000円以下のコストで手に入れば、面倒なオークションよりも手軽でいい。
車を飛ばし15分。ハードオフの店内には、お目当ての16センチクラスのスピーカーはいっぱいあった。
値段は完動品で4200円程度で、センターキャップがへこんでいたり、ウーハーのエッジがひび割れている難あり品は3150円ぐらいであった。
ヤフ・オクとほぼ同コスト。決心がつきにくい価格である。
しばし、売り場にただずんだ後、店の奥のジャンク品売り場に行ってみた。
ジャンク品の割には2100円前後と高いものが多い。
そのなかで、一つだけ1050円の正札がついたスピーカーがあった。
ソニー製である。なぜ安いんだろう。わりときれいなサランネットを外すとウーハーのエッジは大半が朽ち落ちて中のマグネットが見える。
さらにバッフル面が油汚れでべとべとしている。恐らくダイニング・ルームにおいてあったのだろう。
「ウーハーは16センチぐらいだし、高さは40センチ以下。これにしよう。油汚れは洗剤で落ちるだろう。」
抱えてレジに行こうとしたら、向かいの棚に840円(店内最安値)の一回り小さいスピーカーもあるではないか。
やはりソニー製である。サランネットを外してウーハーのエッジをみると、こちらはまだ使えそう。外観も、わりと綺麗である。
これが使えれば、本システムでリヤ・スピーカーとして使おう。
そうすれば、今のリヤ・スピーカーKEFのコーダ7を事務所に持っていける!
ついでに、こちらも買うことにした。しめて1890円。店員が車まで運んでくれ、いい気分である。
家に帰って、ネットで調べると、どちらもSONYのシステム・コンポ PIXY のスピーカーであることが解った。
1050円の大きい方が
・SS−P77XAV
形式 2ウェイ バスレフ方式
使用スピーカ 150mmコーン型ウーファー、50mmコーン型トゥイーター
インピーダンス:6Ω
入力 最大 80W
外形寸法 W:185×H:365×D:225mm
重量 5.2kg/本
840円の小さい方が
・SS−P33XAV
形式 2ウェイ バスレフ方式
使用スピーカ 150mmコーン型ウーファー、50mmコーン型トゥイーター
インピーダンス:6Ω
最大入力:60W
外形寸法 W:185×H:285×D:225mm
重量 3,3kg
偶然にもスピーカーユニット共通の兄弟機種であった。(写真2)
MDデッキの出力端子に日立メルトーンのピンケーブルを接続し延長コネクターを介してミニプラグケーブルにつなぎハソコンのラインインに接続する。
気持ち低域が厚くなったような感じ。(写真1)
(メグで松崎さんにあってから、アダプターを使うことを、まったく躊躇しなくなった。)
この大型MDデッキの設置のためにラックを一つ撤去し、ハソコンを上に乗っけて、作業完了。
このMDデッキを自分が経営する会社に売って、経費にすることにしよう。
代金は2万円。高いかな?
ポータブルMDに比べると、さすがに本格MDデッキ。解像度が上がり、音の粒立ちが鮮明になった。
気分よく音楽に浸っていたのだが、曲によっては その鮮明さが耳障りに感じることもある。
ポータブルMDの曖昧な音にも捨てがたい魅力があったことがわかった。
パソコンのセカンドシステムにはポータブルMDがうまくバランスしていたのだ。
せっかくつけた日立メルトーンのピンケーブルだが、高域も強調されているようなので、取り外し、MDデッキのヘッドホーン端子から出力を取るように変えたら、幾分耳障りな音は緩和された。
館山コンコルドの真空管アンプの設計者 佐久間駿さんがヘッドホーン端子から出力を取ったほうが音にパワー感がでると言っていたのを思い出したのだ。
さらに困った問題が起きた。
音の透明度が上がったため、ボリュームを上げることができ、より大きな音で聴けるようにはなったのだか、今度はスピーカーが大音量と微妙なニュアンスを組み合わせた曲(例えば、エリック・アレキサンダーのブローイング・セッション)
を再生しきれないで音が歪み濁ってしまう。
「やはり、パソコンのミニスピーカーでジャズ再生は無理があるなー。スピーカーを換えよう」
昔、コイズミ無線で買った未使用の16センチ スピーカーユニットが3セットもあるのだ。
そう決心して、ヤフー・オークションでスピーカーの出物を探すことにした。
設置場所の関係で高さは40センチ、幅は20センチまでの制約があり、
手持ちのスピーカーの口径は16センチだから、それを装着できるジャンク品を1000円程度で買えればいいのである。
こうして、泥縄式に、音の世界に引きずり込まれていくのであった。
衛星PCM放送を聴かなくなれば、MDデッキは1台でいい。
2000年頃、衛星PCM放送のエア・チェックのためにMDデッキを2台買った。
MDデッキの最高傑作、ケンウッドDMF−7020 当時94000円。(写真1)
これしかないと思いつめるほど惚れ込んだ機械である。
しかし、脆いところがあって、録音用レーザーヘッドの寿命が短いという致命的ともいえる欠点があったが、今日まで修理をしながら使い続けてきた。
一台は録音が怪しくなっているが、再生に関してはまったく問題はない。
8月1日、ケンウッドDMF−7020を事務所に持ち込むことにした。
前日までは、あくまでもポータブルMDで頑張ろうと思っていた。
このポータブルMD(パイオニアPMD−P1)には非常な愛着があるからだ。(写真2)
リーマン時代、FMトランスミッターを装着してカバンに忍ばせておき、
営業車のFMカーラジオ(ステレオだった)からジャズを鳴らすのに使っていた。
「課長、受注が取れそうなので客先いってきます。」
得意先への中央フリーウェイはいつもジャズロードだった。
しかし、事務所で仕事をしながら聴いていると、うるさく感じる曲や、嫌いな曲は飛ばしたい!と強く思うようになった。
座ったままで、それをやるにはリモコンが使えるMDデッキ必要なのである。
でかいなぁー。事務所に持ち込んだものの、幅45センチのフルサイズ・コンポーネントは巨大である。大きいと思っていたパソコンが小さく見える。(写真3)
7月27日、衛星PCM放送の受信契約を解除した。
早いもので、聴き始めてから11年になる。
先方がいい方で、翌日電話があり、解約申込書が間に合わなくても、7月末で解約してくれるとのこと。
衛星PCM放送のおかげで、エア・チェックしてMDに録音したアルバムは800枚を超えた。
後で聴こうと思って、1度も聴いていない盤も多々ある。
しかし、衛星PCM放送を聴く根気も暇もなくなったし、録音したい魅力ある盤もなくなった。
管理人の人生も「後がない」域に入りつつある。そろそろ、身辺整理を考えるべき時期でもある。
とりあえず、衛星PCM放送の受信契約の解除して、
死ぬ時に後悔しないよう、余生で現有のソフトをじっくり聴いていこうと思うのである。
7月のメグの会の翌々日、TDKのフェライト・ノイズフィルターをセカンド・システムに取り付け劇的な改善を見たことは既に書いた。
その日の晩、フェライト・ノイズフィルターの参考になる使い方はないかgoogleで検索していた。
(写真1は各種ノイズフィルター左からφ19mm、φ9mm、φ6.6mm、φ5mm)
すると、TDKの小型ノイズフィルター(ZCAT1325−0530BK)がYAHOOオークションに出品されているのを見つけた。適合ケーブルサイズはφ5mm。
セカンドシステムのケーブルにぴったりである。
現在は9mmと6.6mmという、一回り大きなサイズを使っているので、ちょうどいいし、
新品10個で1000円、安い。
小売店で300円。電子部品専門店で180円が相場である。
今まで、ヤフオクを使ったことはなかったが、ノイズフィルターの効果に痺れていたときだったので、即座に落札した。
先方が翌日発送してくれたため、23日に届いた。
さっそく、いろいろな所に取り付けてみたが、付けすぎると音に活気がなくなるようである。
最初に発見してた、左のスピーカーケーブルの先端と、ハソコンのラインアウト端子から右スピーカーに接続している音声ケーブルに装着すれば十分であった。過ぎたるはなんとかである。
むしろ、ケーブルの取り回しのほうが音質に影響するようだ。
短ければ良いというものではなく、パソコン本体や液晶ディスプレイから、なるべく離して取り回したほうがS/N比感が向上する。
ノイズに強いシールド線でケーブルを自作すれば、さらに音質が向上するかもしれない。
ステレオ・ミニフラグを買って手持ちのケーブルで自作してみようと思う。
オーディオに燃えていた頃、秋葉原で買った日立メルトーン等の1000円/mの切り売りピンケーブルがいっぱいあるのだ。(写真2)
事務所のセカンド・システムの構築は一応の完成をみたので、ソフト作成のためCD−RWをまとめて買うことにし、7月7日にネットで40枚注文した。
5枚入りで199円。いくら落ち目のメディアとはいえ一枚40円は安すぎる。(写真1)
ついでに、内蔵用のDVD−RWのユニット(パイオニアDVR−111)も新品で2400円と安かったので、予備品として買っておいた。
しかし、パソコンを使ったセカンド・システムは、我慢できないほどではないが、
不満や問題も出てきた。
・頻繁に音飛びする。
・CDを入れてもMedia Playerが起動せず、演奏が始まらないことがあり、
その場合、パソコンを再起動しなければならない等である。
翌日、注文していたCD−RWが届いたのでジャズの名盤を10枚ぐらいCDからコピーして、終日聴いていた。
CD−RWへのコピーはたった5分で終る。
複数のCDから気に入った曲を選んでCD−RWへコピーしたあと聴けば、CDの差し替えが不要で、じっくりと音楽に浸ることができる。
まことに、気分が良いのである。
しかし、好事魔多し。
その日の晩、パソコン(日立DK1)が壊れた。再起動すれば復旧すると思ったのだが、そのまま、起動しなくなってしまった。
ケースを開けるとケミカル・コンデンサーが膨張して液漏れをおこしている。
とうとうコンデンサーがパンクしたのである。やっぱりジャンクは寿命が短い。
ネットで調べると1500PH 6.7Vのケミカルコンデンサーは63円。10個だから630円で直る。
しかし、パソコンを完全分解してマザーボードを取りはずさねばならず、
不良コンデンサーのハンダを溶かして取り外した後、
新しいコンデンサーを10個もハンダ付けしなければならない。
細かな作業で時間もかかるし、失敗して直らないかもしれない。
少々億劫なのでコンデンサー交換修理は先送りすることにして、パソコンを交換することにした。
代わりはNEC MA10
これもOSはWINDOWS98SE、Media Playerはバージョン9。
欠点はペンティアム3の1ギガのCPUを搭載しているため、CPUおよび電源の冷却ファンが少々うるさいのである。三年前に6000円で買った。
最初は面白く感じていたMedia Playerの視覚エフェクトも飽きがきて、落ち着きもないので、
京都 龍安寺の知足の蹲踞の画像を壁紙して常時表示するようにした。
知足とは「吾 唯 足るを知る」。なかなか哲学的なセカンド・システムになってきた。
3日間はMA10のシステムで気分良くCDやCD−RWを聴いていたが、
7月11日パソコンを再度交換することにした。
というのは、MA10のCDユニットがスリムタイプでCDをクランプに嵌め込むのが煩わしいし、
熱対策のためパソコンを縦置きにしているため、嵌め込みに失敗してCDを床に落とす恐れがあったのと、
8日に届いたパイオニアのDVD−RWユニットも是非、使ってみたくなったからである。
このユニットはトレー式だからCDを乗せるだけでいい。
トレー式のDVD−RWのユニットを取り付けることができる予備のパソコンは
NECバリュースターFJ1000/8FDしかない。
OSはWINDOWS XP、Media Playerはバージョン10である。
六年前に38000円で買った。
いずれのパソコンも管理人と苦楽を共にした戦友である。
OSをXPに変えればCDを入れてもMedia Playerが起動しないという問題が解決するのではないかという期待もあった。
古いOSである98SEはMedia Player9やIE 6と相性がよくないのだ。
バリュースターのケースを開け、15分ほどの作業でDVD−RWユニット、パイオニアDVR−111を取り付ける。新品なので気分はいいが、音質的には標準品と差はなかった。
ただ、今後はこのパソコン単独でCD−RWやDVD−RWの作成ができるようになる。
CDを乗せるだけで演奏したかったのでパソコンは横置きにした。
これまでの経験からMedia Playerの視覚エフェクトを実行するとパソコンが過熱するので、ケースの上ブタは取り外しておくことにした。
黄色のラベルのユニットがパイオニアDVR−111である。(写真2)
ノイズ対策としてTDKのフェライト・ノイズフィルターをDVD−RWユニットの電源ケーブルに取り付けた。
パソコンの下には銅版とブチルゴムを積層して自作した金子式インシュレーターをひいて、オーディオ・フレーバーを鏤めてみた。
バリュースターとセットで買った、デジタル接続の専用液晶ディスプレイも所有していたので、今まで使用していた液晶ディスプレイNEC−LCD1525Mと比較試聴してみると、
・倍以上の音量を得られる。
・デジタル接続のため電源コードがなく、すっきりと設置できる。
・機械式ボリュームを備えている。
という利点があったため液晶ディスプレイも交換することにした。
三度目のパソコン交換で、『CDを入れてもMedia Playerが起動しない』という問題は解決した。98SE派の管理人は、初めてXPの恩恵を味わったのである。
しかし、相変わらず音飛びは発生するのであった。
音飛びを解消したくていろいろ考え、試してみた。
最初はCDユニットがスリムドライブのせいで回転ムラが発生しているのかと思ったが、ポータブルCDプレーヤーもスリムドライブと同じクランプを使っているし、トレー式ユニットに変えてもだめだった。
振動でもない。
ハソコンのCDユニットのピックアップをクリーニングしてみるが効果なし。
音飛びは、どうも曲によるようだ。
しんくんから いただいたピアノトリオやギターのCD−Rをかけた時、ひときわ頻繁に音が飛ぶので気がついた。
情報量が多い、微妙で複雑な音が絡み合う曲がダメなのだ。
googleで「CD 音飛び」として検索して調べると、パソコンによるオーディオCDの再生方法には、アナログとデジタルの2つの方法があるというのだ。
アナログ再生とは、CDドライブとサウンドカードが赤・白・黒の3本のリード線で直接接続され、CDドライブの信号がサウンドカードに入力されて音が出る。これはステレオと同じ仕組みである。
デジタル再生では、音楽CDの音声信号をCPU(中央演算装置)に転送し、CPUの処理したデジタルデータをサウンドカードが再生する。いかにもパソコン的な世界である。
しかし、デジタル再生ではCPUの処理能力を超えた複雑な波形情報の音声信号は完全に再生できないため音質が劣化するというのである。
管理人のパソコンはMedia Playerの標準設定であるデジタル再生を直さずに使っていたため音飛びしたのである。
アナログ再生に設定を変更すると、ひどかった音飛びは完全に解消した。うれしい!
平成21年7月12日の午後であった。
パソコンという機器は電源があって、CDドライブがあり、
サウンドカードという音を出す回路がついていて、
サウンドカードのDAコンバーターでデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、
さらにアナログ音声信号をスピーカーを鳴らせる程度に増幅している。
基本的にはCDプレーヤーと同じ機能を備えているのである。
6月22日に数台ある予備のパソコンの中からCPU冷却ファンの一番静かな
日立フローラDK1(写真1)を物置から事務所に持ち込んだ。
このパソコンは2年前、新品なのにコンデンサー不良*のため、600円で買ったのだか、幸運にも完動品だった。
(*2001年ごろ製造されたパソコンのマザーボードには台湾製の不良コンデンサーが搭載されていて、5000時間程度で故障する。)
OSはWINDOWS98SE、
CDを再生するソフトはMedia Playerバージョン9を使用する。
パソコンにはラインイン、マイク、ラインアウトの3端子(写真2)があり、
ラインアウト端子にスピーカーをつなげば音が出る。配線はミニプラグのケーブルで行う。
早速、ラインアウト端子からアンプ付スピーカーに接続して、CD−RWに録音したレスター・ヤングで音出ししてみた。
すると、音が細い感じがするし、アンプ付スピーカーのボリュームを3時まで上げても音量が足りないので、配線を変えることにした。
ラインアウト端子を液晶ディスプレイ(スピーカー付)に接続したうえで、液晶ディスプレイのヘッドホーン端子からスピーカーに接続すると音が太く、丸くなり、音量も大きくなった。
即ち
第一段増幅=パソコンのアンプ
第二段増幅=スピーカー付液晶ディスプレイのアンプ
第三段増幅=アンプ付スピーカーのアンプ
ということになる。
この音声信号の増幅の仕組みはCDプレーヤー、プリアンプ、メインアンプの組み合わせと同じである。
音が歪まないようにそれぞれのボリュームを調整する。
これで、ミニコンポ並みの音量は稼げるようになった。
ボリュームを調整機能はMedia Playerにもあるから、キーボードのF9とF10を押すことでも可能である。
フルボリュームにすると振動でスピーカーが動いてしまうので、昔、鉛とブチルゴムで自作した沢村式インシュレーターを4つずつ載せる。
次に気になったのがパソコンのハードディスクのうなり音である。
静かな曲のときは気になるため、予備品として手持ちしていたノートパソコン用の2.5インチ20GBハードディスク(中古で2000円)に交換した。
日立フローラDK1の3.5インチハードディスクの回転数は毎分5400回転で、さらに設計が古いため騒々しいが、ノートパソコン用の2.5インチのハードディスクは4200回転の低速で設計が新しいから静かなのである。
3.5インチ⇒2.5インチのアダプターを噛まして交換した。
そして、さらにうれしい発見。
ラインイン端子にMDの出力をつないでみると、CD同様に大音量で鳴らせるようになったのだ。
なにより、うれしいのは一々端子を抜き差しせずに CD と MD を聴き分けられるようになったことである。
パソコンがプリメインアンプの役目をも果すようになったのだ。
調子に乗って、余っていたエソテリックの太いオーディオ用電源コードをパソコンにつなぐと、低音がしっかりしてきた。
Media Playerの視覚エフェクトも新鮮で面白い。
こうして、パソコンを利用した事務所のセカンド・オーディオ・システムの構築は、限りなくローコストで、順調に進行していったのであった。
5月のメグの会。
Mさんのかけたアルジェリアジャズのサマータイム。
異様なムードの演奏にひかれ、思わず「そのCD貸して」とお願いして借りた。
翌日、Hさんからメールが入って
「あなたが借りたアルジェリアジャズのCDを僕にもコピーして欲しい」ということだった。
管理人 「僕は中身をMDにコピーします。
パソコン用の外付けDVD−RWドライブはありますのでCD−Rにコピーすることはできますが、データ用なので音はよくないと思います。
僕は自分が作ったCD−Rで音楽を聞いたことがありません。
どうしましょうか?」
Hさん 「CD−Rでのコピーで充分です。是非お願いします。」
ということだったので、DVD−RWドライブを買った時に付いていた、添付ソフトのCDバックアップという機能を使ってコピーしてみた。
(外付けDVD−RWドライブはスーパーマルチドライブといってCD−RにCDをコピーすることもできる。)
ためしに試聴してみると、なかなかいい。いや、原本とほとんど同じ音質。
CD−Rは48倍速だから5分でコピーが完了するので、等倍録音のMDより早くていい。
むむ、もっと早く気づいておれば・・・
MDに慣れ親しんで執着するがあまり、ぬかった!
これはHさんに感謝せねばいかん。
きっとCD−Rコピーは原本とほとんど同じ音質というのは常識なんだろ−なー。
CDコピーの達人しんくんはCD−Rコピーの優位性を早くから知っていたに違いない。
6万円以上もしたオーディオ用CD−R録音機、MD録音機は、いったいなんだったのだ。とさまざまな思いが頭をよぎる。
この外付けのDVD−RWは3年前9千円というあまりの安さに衝動買いしたのだが、使い道がなくて放置していたのだ。
一般的用途はパソコンのデータバックアップである。7年前は4万円以上の高額商品だった。
このDVD−RWの添付ソフトは、好きな曲だけを編集してCD−R、CD−RWに高速コピーできることもわかった。
パソコン用のDVD−RWをオーディオ用に転用するという意外な用途の発見で粗大ゴミが宝に変わった。
試しに好きな曲だけを編集したCD−RWのコピーを車のカーステレオに入れてみると立派に鳴る。
メインシステムのCDプレーヤー(ティアックVRDS25−XS)は基本設計が古いためCD−Rの再生はできるが、CD−RWの再生はできなかった。
こうなると、いろいろ欲が出てくる。
自室のオーディオルームの愛聴盤CDをCD−R、CD−RWコピーして、仕事で一日の大半を過している事務所でいい音質で聞きたい!と強く思うようになった。その場合、車でも聞けて、飽きたら書き換えができるCD−RWのほうが経済的でいい。
CD−RWの再生ができるポータプルCDプレーヤーを買えばCD−RWが聴ける。
MD同様、ポータプルCDプレーヤーをアンプ付スピーカーに接続すればいいのだ。
(ポータプルMDプレーヤーのヘッドホーン端子を400円で買ったパソコン用のアンプ付スピーカーに接続していることは既に書いた。)
早速、インターネットで検索してみる。
ACアダプター付で3500円ぐらいの手頃な価格だが、チャイナ製の素性の定かでないメーカーばかりである。
今はiPod で音楽を聞く時代だからポータプルのCDプレーヤーなんか、廃れてしまってるのだ。
iPod ⇒音楽ダウンロード⇒パソコンと連想し、
「そうだ、安物のチャイナ製ポータプルCDプレーヤーを買うくらいなら、余っているパソコンをCDプレーヤー代りに使おう。」と閃いたのであった。パソコンのCDドライブならCD−RWの再生は絶対できる。
(写真はDVD−RWドライブ)
朝のコーヒーを飲みながら、事務所のセカンド・システムで、昨日MD録音したジャッキー・マクリーンのゲットー・ララバイを聴く。
メインシステムの音に比べると、ひどい音である。
この盤はライブ録音で元々あまりいい音ではないが、本来図太いジャッキー・マクリーンのアルトが甲高く非常にうるさい。
ニールス・ペデルセンのベースがか細くギターみたいに聞こえる。
この音ではジャズは聴けない。
事務所は7畳の広さで、そこのセカンド・システムは
・一応、音楽が聴ければよい。
・これ以上オーディオに金をかけたくない。
という思いから、ポータプルMDプレーヤーのヘッドホーン出力を400円で買った中古のNEC製パソコン用アンプ付スピーカーに接続して聞くという、セカンド・システムとか、オーディオと呼ぶのは少々憚られるラジカセ以下のセットである。
その後、MDをパソコンのラインイン端子に接続してパソコンのラインアウト端子からスピーカーに接続することで音量を稼げるようにしている。(写真1参照)
MDのコレクションは900枚以上あるので大概のジャズは事務所で聞けると思った。
が、このシステムは音質が悪く聴き疲れがするため、本格的なジャズはほとんど聴けなかったのだ。
ジャズなら古い録音のレスター・ヤングとかピアノソロを小さく聴く。
あとはショパンのピアノ曲やポップスをBGMで流すという使い方だった。
メグの会に行った後しばらくは頭がジャズモードに切り替わっているので、そんなシステムで、敢えてジャッキー・マクリーンを聴こうとしたのである。
普段なら「やっぱりダメか」と諦めるのだが、今朝は違った。
パソコンのノイズが原因かもしれないと思い、手持ちのTDKのフェライト・ノイズフィルターをアンプ付スピーカーの電源(ACアダプター)ケーブルにセットしてみた。変化なし。
次に左のスピーカーケーブルの先端に取り付ける。
すると、ジャッキーマクリーンが天から降りてきて、図太いアルトを吹きだしたではないか。
「これはいける」
パソコンのラインアウト端子からスピーカーに接続している音声ケーブルにもノイズフィルターを噛ます。(写真2参照)
さらに音がクリアになって、S/N比がよくなったためボリュームを上げてもうるさくない。定位感も良くなった。
これほど劇的な大成功はオーディオ人生で始めて味わった。
で、うれしさのあまり、朝から五時までずーっとMDでジャズを聴きまくっていた。実に幸せな休日だったのである。
7月メグの会に参加いただいた皆様、ありがとうございます。長時間お疲れさまでした。
Hさん、12年ものの山崎 ごちそうさまでした。
おかげさまでいつもより強く よっぱらうことができました。(うれしい)
さて、メグの会の前に吉祥寺ディスクユニオンで
CD
ニーナ・シモンVerveベスト(600円)
ケイコ・リー2(300円)
LP
ジャッキー・マクリーン ゲットー・ララバイ(600円)
ソニー・スティット バーモントの月(600円)
を買った。
ジャッキー・マクリーン ゲットー・ララバイは73年のミューズ吹き込み。
前から探していたのだが、手頃な値段で買えてよかった。
B面最後のゲットー・ララバイは全盛期のマクリーンを彷彿とさせる名演奏である。
ソニー・スティット バーモントの月は日本録音で持っていないと思って買ったのだが、
PCM放送の高音質で録音したMDを持っていたので、わざわざ買うことはなかった。失敗した。
ニーナ・シモンVerveベストは最高だった。情熱的というか攻撃的というか迫力に満ちた女性ボーカル。
黒人なのにサラ・ボーンみたいにのたくらない。60年代という時代を感じさせてくれる。
こういう女性ボーカル好きだなぁ。女性ボーカルはジュリー・ロンドンとニーナ・シモンだけでいいのだ。
ケイコ・リーはまぁまぁ。リー・コニッツが入っていたから買った。
私はLPは聴きながらMDに録音している。
こうしておけば、事務所で仕事をしながら聴けるからだ。
スペースフュージョンを
聞いてみませんか〜。蘇りま〜す。
ラッキーなことに、下の階の住人が引っ越した。当分の間、いくら大音量で聴いても大丈夫なのだ。
MDの修理も終わり、ようやく落ち着いてジャズが聴けるようになった矢先のことである。うれしい。
大きな音で聴きこんでみると、我がセカンド・システムは透明感はあるのだか、やや低域が薄い感じがする。ベースはきちんと出ているのだか、少々エネルギー感に欠けるのである。
で、簡易サブウーハーで低域を補強することにした。
D−202Aに主役の座を奪われて控えに甘んじている、先代のメインスピーカー、オンキョーD−072を有効活用するのである。D−072の質のいい低音は捨てがたいものだった。
メインのD−202A(写真 上)に対して、D−072(写真 下)を横向きにセットする。
普通のスピーカーでも横向きにセットすれば、指向性がある高域や中域は聴こえにくくなって、指向性のない低域だけが補強できるのである。
昔、長岡鉄男先生が「モアイ」という名スピーカーを設計した。16センチウーハーを横向きに付けて強力な低音を再生できるようにしていた。
管理人は、それに影響されてヤマハのスーパーウーハー2台を横向きに対向させて使っていたことがある。
鳴らす方法はMDのヘッドホーン端子からの出力を、NECアンプ付スピーカーSP105に入力し、D−072をドライブする。
こうした場合、鳴っているのが判らないくらいの音量で鳴らすのがコツである。
結果は良好で、低域だけが増強された。
そして、小音量でも、低音の量感は充分で、あえて大音量で聴く必要がないくらいである。
秋の夜長に、ジャンク品で構成された管理人のセカンドシステムからは、量感あふれる低音が、棚引くように、鳴り響くのであった。
カセットデッキやCD−RWに熱中していたら、拗ねたのか大切なMDデッキ ケンウッドDMF−7020(写真1)が故障してしまった。再生中、音飛びするのだ。
衛星PCMは解約したから、エア・チェックこそ、しなくなったが、
ユニオンでLPを買ったら、事務所で聴くためにMDに録音するし、たまには寺島さんの本の選曲を順繰りにMDに録音してコンピレーションMDを作ったりするから、今でもMDはオーディオ生活の中心なのである。
音質面からいえば、カセットデッキやCDレコーダーは愛機ケンウッドDMF−7020の敵ではない。
しかし、前にもちょっと書いたが、ケンウッドDMF−7020は音はいいのだが、MDに音声信号を書き込むレーザーヘッドの寿命が短いのである。このレーザーヘッドは再生時のピックアップと一体構造になっているため、再生にも影響する。
激しく録音していた購入当初は3年で寿命がきた。前回の交換が2003年だったから、今回は6年もったことになる。
MDを回転させるディスクモーターもほぼ同時期に寿命がくるので、一緒に交換したほうがいい。
9月9日ケンウッドのサービスに問い合わせると幸いまだ部品があるそうで、横浜サービスセンター経由で馴染みのケンウッドのサービスマンOさんを呼び、レーザーヘッド、ディスクモーター(写真2)を交換してもらった。
ずっーと、ケンウッドのMDを愛用しているので、このOさんには我が家に10回ぐらい来てもらっている。修理の腕は抜群の名医なのである。
レーザーヘッドは7500円
ディスクモーターは2400円
技術料、出張費込みで19845円だった。
最近、ヤフ・オクで400〜1500円ぐらいのコストで、さまざまなコンポを調達していたので、この高額な支払金額は強烈に新鮮だった。
そうだった。オーディオの請求額は万単位が普通だったのだ。
ただ、高いようでも高級MCカートリッジの針交換よりは安いのである。
それに、7020を上回る音質のMDデッキはもうないから、900枚あるMDのJAZZソフトのためにも、修理が可能な限り、こいつを使い続けるしか管理人の生きる道はない。
熱中していたカセットデッキも、ハンク・モブリー、ソニー・クリス、ソニー・スティットなどを、夢中で20本ぐらい録音して、集中して聴いていたら飽きてしまった。
カセットテープのまぁーるい音もいいのだが、そればっかり聴いていると、人間勝手なもので、今度はCDやMDのデジタルのクリアな音が恋しくなってくる。
ここ2、3日やっているのは80分のCD−RWにCD2枚を録音してカップリングCDを自作することである。
ハンク・モブリーのロール・コール+ディッピン
ウィントンケリーのフルビュー+イッツオールライト
ケニー・ドリューのケニー・ドリュートリオ+リクエスト2(日本製作)
ジュリー・ロンドン+チェット・ベーカーシングス
これを、事務所のシステムで、仕事中にランダム再生でかけ流しておくのである。
そうすると選曲に意外性があって、良く聴きこんだ盤でも新鮮に聴くことができる。
不思議なことにCDをそのまま聴くより、CD−R、CD−RWに録音した方が音がいいようなのだ。
オーディオ・ショーのデモの音源にはCD−Rが使われることが多い。と、以前にオーディオ雑誌で読んだことがある。
なかにはカップリングの失敗もあるが、録音には15分程度しかかからないし、CD−RWは千回以上 焼き直しができるから、気軽に楽しめるのがいい。
CD、LP、MD、カセットテープ、CD−R、CD−RW、それぞれに長所があるから適宜適切?に活用してJAZZを楽しんでゆけばよいのである。
先日買ったオンキョーのD−202A、とても気に入っているのだが、残念なことに左スピーカーの16cmウーハーのセンターキャップがハート型に凹んでいる。
凹みが目障りだから、嫌いなサランネットをつけて聴いていた。だが、スピーカーは、やはり裸で聴いた方が音がいいのである。
で、直すことにした。
8/26に届いたときに、すぐ直そうと思ったのだが、失敗して壊す可能性もあるので、せめて一週間程度はそのまま聴いて、楽しんでからにしようと思ったのである。
以前は長岡鉄男先生が書いていた「ガムテープで引っ張り出す方法」で直していたが、うまくいかないこともあるし、コーン紙を壊してしまう危険がある。今回はB級オーディオさんがホームページで紹介しているテクニックを使ってみた。『B級オーディオhttp://tanoshiib.web.fc2.com/sub2.htm』
掃除機で凹んだキャップを吸い出すのである。
この方が簡単、安全、確実のように思えた。しかし、なにぶん初めて試す方法のため、失敗してもいいスピーカーでテストすることにした。
アンプを買った時、一緒に付いてきたオンキョーのD−V3。こいつは2.5センチのドームツイーターが凹んでいる。
吸引力が弱いハンディ・タイプの掃除機を使うことにした。ホースはツイーターには太すぎるので、細いパイプをガムテープで取り付けてスイッチオン。(写真1)
あっさり直った。多少、痕は残っているがこれだけ回復すればノー・プロブレム。(写真2 D−V3修理前と修理後)
本命のD−202Aは細いハイプを外して実行。修理は、なんの問題もなく完了した。(写真3 D−202A修理前と修理後)
センターキャップの整形によって、サランネットを外すことができたので、音に深みと力強さが出て、中域の抜けがよくなり、シンバルの響き感も向上したのである。
そして、うっとうしいサランネットがなくなり、ルックスが良くなったのが、なによりもうれしい。オーディオにおいてはルックスも大切な要素なのである。
今日も元気だ。お酒がうまい!
今日の午前中、2台目のT−W01Rが届いた。(写真1上)カセットデッキとしては通算3台目である。
パイオニアのロゴが新しくなっているので98年後半以降に生産された機械である。(写真2上)
パイオニアはCI(コーポレートアイデンティティ)活動を行い98年10月にロゴを変更した。
液晶表示はかなり明るいから、2000年以降に製造されたのではないかと思う。(一台目は旧ロゴで液晶表示も暗い)
それはいいのだか、汚れが目立つ。カセットホルダーの内側に、コーヒーの飛沫がこびり付いているし、カセットテープのラベルが剥がれたのがカセットホルダーの底に落ちている。側面には『ヨドバシカメラ19.7.19』という不気味なシールが貼られている。
「この機械は、ちょっと怪しいかな〜。」不安に駆られながら、カセットホルダーの内側の、コーヒーの飛沫を綿棒で掃除する。
アンプに接続して音出し。左右とも再生は大丈夫。さて、録音は・・・
「あれ、録音ボタンが利かない」赤い録音ボタンを押しても録音モードにならないのである。
そういえば、出品者の野郎、商品説明欄に「動作確認済。各再生のみ確認しました。」と書いてやがったなー。
それで、1000円の安値で出品したのか。まぁ、再生専用機として使えばいいか。現行モデルだから修理依頼もできるしなぁー。
そう思いながらも諦めず、しつこく赤い録音ボタンを押していると、『 REC 』という赤い文字が一瞬表示された。
「おっ! これはいける」 録音ボタンの接触不良かもしれない。いろいろ押し方を試して、なんとか録音状態にすることができたので、とりあえずCDを一枚録音した。
もう一枚録音しようとすると、また録音ボタンが利かなくなってしまった。
ここで、閃いた。カセットテープの存在の有無を判断するセンサーの接触不良ではないか。
高校生の頃に使っていたカセットレコーダーには金属の爪があって、カセットテープをセットするとその爪が押されることで録音可能状態になることを思い出したのだ。
カセットホルダーの上部にある、カセットテープの押えを数回、強く押してみると、不安定だった録音ボタンが正常に戻った。
早速、本システムに接続して、ソニー・クリスのLP「ジスイズ・クリス」(写真3 その他アルト・サックスのLP群)をカセットテープ録音し、事務所のシステムで再生すると、
アルトの音が丸くなり、ベースがドスン、ドスンと鳴り響いたのである。めでたし、めでたし。
今宵の晩酌の日本酒のうまさは格別であった。
パソコンの外付けスピーカーとポータブルMDでスタートしたセカンドシステムは、次第に増殖して、とうとう事務所の北側の棚を占領してしまった。
それなのに、またヤフ・オクでカセットデッキを2台買ったのである。
パイオニアのシングルリバースデッキのT−03SRと、先日買ったパイオニアのダブルリバースデッキT−W01Rの2台目。
「よせばいいのに」とは思ったが、94年発売当時39800円のT−03SRが400円。
96年発売当時39800円のT−W01Rがたったの1000円なのである。買わずにはいられなかったのだ。
入札したのは管理人只一人。もはや誰もカセットデッキには見向きもしない状況。
ついでにTDKの中古カセットテープが70本まとめて出品されていたのでアルト・サックスのLP、CDを録音するために買っておいた。
たったの50円だった。
2台目のT−W01Rはまだ届かないが、T−03SRは本日届いた。(写真上)
この機械の出品者は子育て中の主婦で、「忙しく、音を出す環境がないため、動作確認していない」ということで400円という安値で出品したらしい。
早速、ソニー・ステットのCDを録音してみると、きちんと録音できる。シメシメ。
録音が終って再生してみると、ダメだ。アルトが丸くならない。CDとまったく同じ音質で録音されているのである。本来、それは良いことなのだが、管理人にとっては嬉しくない。
さらにT−W01Rに比べるとハイバランスでベースが軽く感じる。
パイオニアのホームページで周波数特性を調べると、
T−W01Rが20〜16000Hzに対し、T−03SR20〜18000Hz(ノーマルテープ)で高域の特性が相当良いのである。
試しに、昔、録音したロックのテープを再生してみると、抜けがよくCD並みの音質で楽しめる。
高域の特性がよいのに加え、高域を自動補正する「フレックス・システム*」が効いている。ロックはジャズに比べるとベースの比重が軽いため、ハイバランスでも気にならない。
この機械は昔のテープの再生専用にして、アルト・サックスのLPを録音する本システム用のカセット・デッキは2台目のT−W01Rを充てることにしょう。
*パイオニアの「フレックス・システム」は93年に開発搭載された
オンキョーのD−202A、なかなか素晴らしいのである。
これが届いてからというもの、朝から晩まで一日中、愛聴盤を聴きなおしていた。
このスピーカーは16cmウーハーと2.5cmドームツィーターで構成されている2ウェイだが、16cmウーハーはネットワークを介さずにスルーで駆動されるから、16cmフルレンジ+ツィーターと言ったほうが適切かもしれない。
この16cmウーハーが非常に美しく、繊細に音楽を再生するのである。
コーン紙が凝っていて、内周と外周の強度を変えてあり、内周で微妙なニュアンスを再生しているらしい。
ピアノが特に素晴らしい。愛聴盤のリッチー・バイラークのヒューブスのピアノ・ソロの響きは、この世のものではない。
ただ、あまりに高解像度のために曲によっては、ガツンと大雑把に再生して欲しいと思うこともあった。
とにかく、1450円の安値で落札できて、うれしい。
D−202Aは93〜96年まで生産され、発売当初はクロス・エッジだったのが、マイナーチェンジでウレタン・エッジに変わったようだ。
ヤフ・オクに出品されているD−202Aの多くはウレタン・エッジで、「エッジに亀裂あり」という難あり品である。
94年には、D−202Aリミテッドという高級バージョンが追加発売。
96年に、D−202AUにモデルチェンジされた。いずれもウレタン・エッジである。
狙い目はD−202Aの93年型である。
ウレタン・エッジの場合、亀裂が入るのは時間の問題だからだ。
エッジに亀裂があると、エッジを張り替えなければならない。
専門店に修理依頼すれば一本、1万円。これでは、せっかくヤフ・オクで、ローコストで調達した意味がなくなってしまう。むしろ、新品を買ったほうがいい。
趣味で修理を引き受けているお花屋さんに依頼すると二本で4千円。
液体ゴムを使って自分でクロス・エッジを制作して、張り替えれば安く上がるが、材料費が最低でも2千円はかかるし、手間もかかる。
私には、そうした根気も、執念も、技術も、ないのである。
だから、エッジに亀裂がないD−202Aを落札したかったのだ。
しかし、考えることは皆一緒だから、そうした物件は高値入札で値が吊り上ってしまう。(それでも4000〜6000円程度ではあるが・・・)
管理人が落札した物件の商品説明は「エッジに亀裂あり」ではなく、「エッジに劣化あり」であった。そして写真を見ると微かに布の模様らしきものが識別できたのである。
自信はあったが、梱包を解くときは「エッジが裂けていませんように」と祈っていた。
幸いエッジに亀裂はなかった。恐る恐るエッジを押してみると弾力も残っている。
しばらくは使えそうである。
ただ、エッジの中央部分に線状の模様があるから、劣化しているのは間違いない。
適当な時期に液体ゴムで補強することにしよう。
液体ゴムというのは水で希釈でき、乾くとゴムになるという不思議なもので、Be−1という商品名で1200円。東急ハンズやネットで入手できる。
これを利用してスピーカー・エッジを自作してしまうツワモノがいるのである。
その方はB級オーディオというホームページで数え切れないほどのスピーカーを再生した事例を紹介している。
また、スピーカーを買ってしまった。
オンキョーのD−202A である。ヤフ・オクで1901円で入札しておいたら、24日に1450円で落札してしまった。センター・キャップに凹みがあるため安く買えたのだ。(写真1)
発売は93年、当時ぺア64000円のベストセラー機だったのが、千円そこそこで出品されているのを見ると、ついクラクラときて入札してしまうのである。
本当は、先日買ったD−072Aをじっくり使いたかったのである。
が、買ってしまったものは仕方がない。セカンド・システムのメイン・スピーカーとしてD−202Aを使うことにしよう。
早速、「アンダーカレント」で性能チェックした。(写真2)
さすがに情報量は桁違いに多い。ケニー・ドリューのピアノの音が繊細に聴こえるし、モブリーのテナーも図太く聞こえる。
しかし、「もっといい音、もっといい機械」を追い求める餓鬼道の心を、いつか断ち切らなければならない。オーディオにおいては、それが必要なのである。
アンプを買った。
400円のNECスピーカーのアンプで「とことん頑張ろう!」と思っていたが、今は、そんなに気張る必要もないほどアンプが安く買えるのである。
ONKYOの FR-V3 CD+MD+チューナーのついた一体型システムコンポ。(写真1)
ヤフ・オクで1400円だった。取説、リモコン、スピーカー付き。
所謂、難あり品でCDが読み取り不良。完動品だったら3000円ぐらいが相場のようだ。
リモコン付きが絶対条件だった。事務所で仕事をしながら聴くから、うるさい時は即座に音量を絞りたい。
現在はリモコン代わりにパソコンのキーボードとマウスを約3メートル離れた机の横まで引っ張っている。(写真2)
現在のパソコンを利用した音量調整方法は、
1.まず、ディスプレイのスピーカーアイコンをクリックする。(しかし、3メートル離れたディスプレイのスピーカーアイコンをクリックするのは熟練を要する。)
2.クリックすると音量調節バーが表示される。(写真3)
・音量を大きくする⇒PageUp または ↑ キーを押す
・音量を小さくする⇒PageDown または ↓ キーを押す
これをリモコンでスマートにやりたかったのだ。うれしいことにミュートボタンもついている。パソコンのキーボードとマウスは邪魔だしケーブルが絡んだりするのである。
早速、ONKYOの FR-V3を試聴してみる。一緒についてきたD−V3という12センチウーハーのスピーカーを接続し、
MDでケニー・ドリュー「アンダーカレント」をかけると、フレディ・ハバートとハンク・モブリーのソロが炸裂する。
肝心のリモコンによる音量調整は相当微妙なレベルまでコントロールできる。心配していた左右のバランスも大丈夫そうだ。
使えそうである。
昭和52年ごろ、NHKのFM番組で、「ヤング・ジョッキー」というロック番組があった。ディスク・ジョッキーはロッキング・オン編集長の渋谷陽一。
「今晩は、ヤング・ジョッキーの渋谷陽一です」のあとにドッカーンとロックが始まる。
選曲がかっこよかった。そのエア・チェックテープが約30本。
さらに昭和58年ごろ、FM東京で「スペース・フュージョン」という、ユーロ・ロックの深夜番組があった。そのエア・チェックテープも約20本ある。いまとなっては自分だけの宝である。
カセット・デッキが届いてから、夢中でこれらを聴き直しているのだが、カセットテープ特有のこもった感じが皆無で異常に音が良い。クリヤーで、抜けが良いのである。
どうやら、パイオニアの開発した高域を自動補正する「フレックス・システム」が効いている。凄い技術である。
管理人の所有するカセットテープは ほとんどがノーマルテープだから、高域の自動補正はありがたい。高域が補正されると、低域もしっかり聞こえるものである。
それにしても、もったいないなぁ。カセット・デッキ全盛期に開発されていれば、画期的な技術として注目されただろうに。これがあればドルビーなんかいらなかったかもしれない。
もはや時は流れてipod、カセット・デッキは終ってしまった世界なのである。
しかし、「アルト・サックスはカセットテープで聴くと気持ちが良い!」のを発見した管理人にとっては終ってはいない。
むしろ始まりで、ソニー・クリス、ソニー・スティットのCDを片っ端からカセットテープに録音している最中なのだ。(写真1)
特に、ソニー・スティット。
彼はテナーとアルトの両刀使いである。そのため、大概のアルバムはテナーとアルト交互に吹いている。これが悩みの種だった。
私はソニー・スティットのテナーが好きなのだ。テナーの音色に浸って幸せな気分でいると、次にかかるアルトの“ピーッ”という刺激的な音が気分をぶち壊すのである。
チャーリー・パーカー的な演奏は苦手なのである。ところが録音したテープで聴くと、それがほとんど気にならない。音が柔らかくなるのである。
今のところ、CDだけだがLPもぜひ試してみたい。
レコードプレーヤーは事務所にないので、本システム用にカセット・デッキを買ってもいいかなと思いはじめている。
今日、パイオニアのカセットデッキ T−W01AR が事務所に届いた。(写真1)
T−W01ARは現行カタログモデルだが、ヤフオクで1200円の安値で落札できたのである。
取説もパイオニアのホームページからダウンロードできた。うれしい!(写真2)
しかも、このデッキには『フレックス・システム』というカセットテープ特有の“こもり感”を軽減する高域補正機能がついている。
もっとも、「言われてみればそんな気がする」程度のものではあるが・・・・
これで、昔のテープを聴くことができる。学生時代にFMから録音したカセットテープが200本以上、家のどこかにあると思う。
80年代のオーディオはカセットデッキが主役であった。
当時は、レコードを買ったらカセットテープに録音して、レコードは大事にしまっておくという人が多かったものである。
ガチャ・ガチャという、懐かしくも野蛮なトレイ開閉、再生開始の操作音。
「お前さん、ちっとも変わってないねぇー」 と呟きながら、早速、ハンク・モブレーのディッピンとマル・ウォルドロンのレフト・アローンのテープを再生して試聴してみたが、
これがなかなか良いのである。
カセットテープ独特のレンジが狭く、少しボケた感じの音色がジャズをまろやかに聴かせる。リー・モーガンのトランペットがちっとも刺激的ではない。
初期のソニー・クリスや、フィル・ウッズのような刺激的なアルト・サックスはカセットテープで聴くもの なのではないだろうか。
事務所で仕事をしながら聴くにはCDやMDより好ましい音。ひょっとすると、このカセットデッキが事務所の主役になってしまうかもしれない。
昔、録音したTDKのカセットテープを再生すれば、精神は時空を超えて80年代。そこには愛車に恋人を乗せて疾走する自分がいる。
ジャズはベースが気持ちよく聴けないと精神衛生上よくない。
で、840円で買ったソニーのSS−P33XAVをつないでみたが、抜けが悪いし、低音はボンづき、質もいまいちで、音楽が楽しくないので、コーダ7に戻した。
コーダ7を修理している間、代わりに使う”マシ”なスピーカーを買おうと思い、再度、ヤフ・オクの写真をチェックして、すぐに使えそうな『オンキョー D-072A』を入札することにした。
このスピーカーは以前、入札したのと同じである。前回は、1500円で入札して 50円の差で落札できなかった。
8月12日に1580円で入札しておくと、幸運にも1200円で落札できた。
送料込みで2660円である。安い。95年当時ペア26000円だった。(コーダ7はペア33000円)
コーダ7のビリつき対策としては、分解せずにやるなら、バッフル接合部の隙間が非常に狭いから、流動性のあるアロンアルファを流し込むぐらいしか手はない。
しかし、アロンアルファは材質によってはまったく貼りつかないことがあるし、貼り付いても振動に弱い。
一番いいのは、やはり二液性のエキポシ接着剤だろう。
裏板を開けて、せっかく貼ったブチルだが、それを剥して、吸音材を取り外し、エキポシ接着剤をバッフル接合部に塗ってドライヤーで加熱して浸透させるしかないが、大仕事である。
念のため、8月メグの会および二次会の中華料理屋で周囲の人に、スピーカーボックスの接着方法を聞いてみた。“にかわ”がいいとかアロンアルファはだめだとか、いろいろな意見があったが、これだというものはなかった。
そうこうするうちに、13日に落札した『オンキョー D-072A』が本日事務所に届いた。
外観は傷が多いものの、中古スピーカーで一番大切なウーハーのエッジは無事だった。(写真1)
オークションの写真でエッジの状態をチェックしたものの、製造から14年も経っているので実物を見るまでは心配だったが、こいつのエッジは布ベースのようだ。
ウレタンエッジを採用していた同時期のスピーカーのエッジは、大概が朽ち落ちている。
15センチウーハーの有効径は実測でコーダ7と同径であった。
コーダ7のウーハーはカタログ上13センチと記載されていたが、実質的には15センチだったのだ。
早速、アンプに接続して音出し。
最初はしょぼい音だったが、鳴らしているうちに、どんどん良くなっていく。
同じ曲をかけて、実力をコーダ7と比較してみる。(写真2 スクランブル・テスト?)
ツィーターの響き感はコーダ7のほうが勝っているようだ。
オンキョーはキャビネットに強度があるせいか、大音量でベースを再生してもほとんど振動しない。
コーダ7の木材に樹脂バッフルを接着するという特殊な設計が、経年劣化による異音を招いた。やはり、オンキョーの保守的な設計に一日の長がある。
ちなみにコーダ7の3.4kgに対してオンキョーは5.0kgである。
問題のミルト・ジャクソン「Born Free」もきれいに再生する。
低音の押し出し、テナー・サックスの音色、S/N感もコーダ7よりいい。
能率はカタログではコーダ7の91dBに対しオンキョーは88dBとなっているが、アンプのボリューム位置は同じだから、ほぼ同等のようだ。
総合的にオンキョーの圧勝である。スピーカーはやっぱり日本製でなくちゃ。
コーダ7の修理は面倒くさいから中止。
また本システムのリヤ・スピーカーに戻すことにした。
人生は走りながら考えるものだから、これでいいのだ。
8月メグの会はお盆休み中なのに満員の盛況でした。暑い中、ご参加くださり、ありがとうございます。
さて、メグの会の前に吉祥寺ディスクユニオンで
CD
1.Mサルダビー ストレイトオン (1000円)
2.ナゲル・ヘイヤー JAZZ4LOVERS (200円)
3.BLUE NOTEノールームスクエアーズ・スピードボール(300円)
LP
4.E コスタ インゼア・オウン・スイーツ (300円)
5.M ジャクソン M ジャクソンカルテット (400円)
6.R ブライアント トリオ (Epic) (300円)
7.BLUE NOTE アウトオブブルー (300円)
を買った。しめて2700円。
1.Mサルダビーのストレイトオンは92年吹き込み。ピアノトリオではなくクインテットの演奏で、ライナーは寺島靖国の名調子。儲け!
2.200円で安売りされていたJAZZ4LOVERSは独逸ナゲル・ヘイヤーのコンピレーション・アルバム。ハリーアレンのバラードなどが入っていて今月のベスト盤。
事務所での愛聴盤になりそう。
3.ノールームスクエアーズ・スピードボールとLPの
7.アウトオブブルーはBLUE NOTEのコンピレーション・アルバム。まぁまぁだった。
コンピレーション・アルバムが多いのは、最近、CDから好きな曲をピックアップしてCDRWに録音しているので、市販のコンピレーション・アルバムの選曲・曲順を参考にしたいと考えているからなのだ。
LPは
4.エディ・コスタのイン・ゼア・オウン・スイーツが最高だった。
ピアノとバイブ半々で、A・ファーマーとフィル・ウッズ参加のハード・バップの快演である。(写真1 右のCDはJAZZ4LOVERS)
6.R ブライアント トリオはEpic録音のもの。
5.M ジャクソン・カルテットはPCM放送のMDを持っていたので、買う必要はなかった。失敗。
ミルト・ジャクソンは管理人のお気に入りで、嫌いなMJQ以外はみんな買っている。
ビブラフォンはベースと相性がよく、共鳴し合って大音量で聴くと真に気分がよろしい。
先日、良い音がでて喜んだことを書いた。
PC−SP105のアンプとKEF コーダ7で、我が事務所に永遠の平和が訪れたと思った。
ところが、このミルト・ジャクソンのバイブとベースのからみが心地よい「Born Free」(写真2)を大音量で聴いていた時、右スピーカーからベースの美味しい所で盛大にビビリ音が発生するのである。
スピ−カーの裏ブタを開けて確認すると、経年変化かBMC成型材の樹脂バッフルと木製のボックスを接着していたエキポシ接着剤が剥がれているのだ。
ブチルゴムの両面テープでダンプしてみるとビビリ音は減るが、完全にはなおらなかった。(写真3)
大きな音で聴かなければいいのだが、それは管理人のオーディオ・スピリットが許さないのである。